岸本栄七(読み)キシモト エイシチ

20世紀日本人名事典 「岸本栄七」の解説

岸本 栄七
キシモト エイシチ

明治〜昭和期の出版業者 盛文館創業者;大阪書籍雑誌取次組合組合長。



生年
安政2年5月12日(1855年)

没年
昭和6(1931)年10月17日

出生地
京都

出身地
大阪府

経歴
京都に生まれ、幼にして大阪に移り、15歳の時、独力貸本屋を営む。明治8年吉岡宝文館に入り、24年大阪の取次業、吉岡平助・柳原善兵衛・梅原亀吉が共同で創業した盛文館書店の支配人となり、30年同書店の解散により個人経営で盛文館としてこれを引き継ぐ。昭和3年株式組織に改め社長に就任、書籍・雑誌の取次販売並びに出版を始める。大正3年大阪雑誌販売業組合が設立された際、創立委員を務め、初代幹事長となり、定価販売実施に尽力した。9年大阪書籍商組合との合併により新設された大阪書籍雑誌商組合の組合長を務めた。また大阪参文社社長、京都書籍社長、大阪書籍取締役、京都京盛社取締役を兼任し関西出版界の重鎮として活躍した。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「岸本栄七」の解説

岸本栄七 きしもと-えいしち

1855-1931 明治-昭和時代前期の出版取次業者。
安政2年5月12日生まれ。明治30年盛文館を創立。大正3年大阪雑誌販売業組合の初代幹事長となり,定価販売の実施に力をいれた。9年大阪書籍商組合との合併により新設された大阪書籍雑誌商組合の組合長をつとめた。昭和6年10月17日死去。77歳。京都出身。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android