峡中紀行・風流使者記(読み)きようちゆうきこう・ふうりゆうししやき

日本歴史地名大系 「峡中紀行・風流使者記」の解説

峡中紀行・風流使者記
きようちゆうきこう・ふうりゆうししやき

荻生徂徠

成立 宝永三年

解説 柳沢吉保に仕え、その抱儒者であった徂徠が僚友の田中省吾とともに主君の領地甲斐を見聞して著したもの。本文は難解な漢文である。両書の関係には諸説あるが、一般的には「風流使者記」が先に書かれ、その後「峡中紀行」が成立したと考えられている。両書の異同で最も大きな相違前者に三〇〇首に及ぶ漢詩が挿入されていることである。

活字本 「峡中紀行・風流使者記」昭和四六年刊

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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