島夷志略(読み)とういしりゃく

精選版 日本国語大辞典 「島夷志略」の意味・読み・例文・類語

とういしりゃくタウイシリャク【島夷志略・島夷誌略】

  1. 中国地理書。二巻。元末の汪大淵撰。至正一〇年(一三五〇成立原名「島夷志(誌)」。一四世紀の南海諸国を旅行して得た見聞地理物産風俗などにまとめたもの。

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世界大百科事典(旧版)内の島夷志略の言及

【香料】より

…東南アジア,中国に入ったのもすべてチモールとスンバからの白檀であった。しかし記録の上で,チモールの白檀の実際の見聞が残されたのは,14世紀前半の汪太淵の《島夷志略》の記事である。中世後期のイスラム世界と近世初期のヨーロッパがチモールの白檀に注目したのは,彼ら自身の需要というより,インドと中国へ供給することによって得られる利潤が主眼であった。…

※「島夷志略」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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