島 徳蔵(読み)シマ トクゾウ

20世紀日本人名事典 「島 徳蔵」の解説

島 徳蔵
シマ トクゾウ

明治・大正期の実業家



生年
明治8年4月(1875年)

没年
昭和13(1938)年11月3日

出生地
大阪

経歴
明治28年大阪の私塾を出て、家業の株式取引所仲買人となった。株式売買を続け、大正5〜15年大阪取引所理事長を務め、「北浜の島徳」として天才相場師といわれた。また第1次大戦後に続出した大小会社の発起人に名を連ね「会社屋」とも呼ばれた。さらに中国の天津、上海各取引所理事長のほか阪神電鉄社長など多くの事業を手がけた。昭和2年に取引所法違反事件に連座、8年には売塩事件、9年愛国預金銀行にからむ背任横領事件で入獄、破産申請を受けた。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報