嵌頓(読み)カントン

デジタル大辞泉 「嵌頓」の意味・読み・例文・類語

かん‐とん【×嵌頓】

腸管などの内臓器官が、腹壁間隙かんげきから脱出し、もとに戻らなくなった状態嵌頓ヘルニア

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「嵌頓」の意味・読み・例文・類語

かん‐とん【嵌頓】

  1. 〘 名詞 〙 腸や子宮などの内臓諸器官が、組織のすき間から脱出し、そのまま増大して腫れ上がり、もとにもどらなくなった状態。嵌頓ヘルニア。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の嵌頓の言及

【鼠径ヘルニア】より

…腹圧がかからなくなると自然に内臓は腹腔内にもどるが,手で圧迫して押しもどすこともできる。臓器が腹壁の出口(ヘルニア門)にはまりこんで,腹腔にもどらなくなった状態を嵌頓(かんとん)といい,激しい痛みを伴う。この状態を長時間放置すると血行障害で内臓が腐ってしまうため緊急手術が必要となる。…

※「嵌頓」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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