嵌頓ヘルニア(読み)かんとんヘルニア

百科事典マイペディア 「嵌頓ヘルニア」の意味・わかりやすい解説

嵌頓ヘルニア【かんとんヘルニア】

ヘルニア腹壁欠損部から脱出した腸管などの臓器が戻らなくなる症状。脱出臓器がヘルニア門またはヘルニア嚢(のう)の狭小部でしめつけられ,内容が急に膨張したり,ねじれたりして,腹壁の部でくびれてしまうためである。さらに臓器の血管もしめつけられて壊死(えし)に陥ることもあり,ヘルニアの最も恐ろしい合併症で,鼠径(そけい)ヘルニア多く,救急手術を要することもある。
→関連項目大腿ヘルニア

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android