嶋正利(読み)しままさとし

ASCII.jpデジタル用語辞典 「嶋正利」の解説

嶋正利

世界初のマイクロプロセッサー(超小型演算処理装置)4004の設計者の1人。1943年静岡県静岡市に生まれる。1967年東北大学理学部化学第二学科を卒業し、日本計算機販売(後にビジコンと社名変更)に入社。その後、168Pというビジネス用の電卓開発に携わる。168Pの開発経験から汎用電卓のアイデアを固めた同氏は、1969年、カスタムIC開発のためインテルと提携交渉を行い、13種類のカスタムICを発注することとなる。その後、同社の社員であるテッド・ホフ氏、スタン・メーザー氏とともに4004を開発した。4004を使った汎用電卓などを開発した同氏はリコーに移籍したのち、1972年にインテルに請われて移籍し、8080を開発している。その後も1976年に米ZiLOG社に移籍して8ビットCPUの代表的な製品となったZ80を開発するなど、大きな足跡を残している。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「嶋正利」の解説

嶋正利 しま-まさとし

1943- 昭和後期-平成時代のコンピューター技術者。
昭和18年8月22日生まれ。ビジコン社で電卓開発を手がけ,アメリカのインテル社へ出向,昭和44年マイクロプロセッサー4004を発明。ザイログ社にうつり,51年8ビットマイクロプロセッサーZ80を開発。61年ブイ・エム・テクノロジー社を設立した。平成9年京都賞。12年会津大教授。静岡県出身。東北大卒。

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