川島元次郎(読み)かわしま・もとじろう

朝日日本歴史人物事典 「川島元次郎」の解説

川島元次郎

没年:大正11.12.10(1922)
生年明治10.6.23(1877)
明治大正期の歴史家。京都市の旧家に生まれた。苦学して文部省検定試験に合格,中等教員となり,明治41(1908)年京都帝大選科入学,高等学校卒業試験に合格して文学士になった。大学在学中の43年大阪朝日新聞社1万号記念懸賞論文に史伝『徳川初期の海外貿易家』で1等当選,新聞連載後,大正5(1916)年大阪朝日新聞社から単行本として刊行,10年増補訂正改題して『朱印船貿易史』を刊行,朱印船貿易史研究の基本的文献のひとつに数えられる。大学卒業後,京都府学務課長,京都市第1商業学校長を歴任,8年長崎高商教授となり,『長崎市史』の一部を担当した。没後遺稿集『南国史話』が刊行された。

(田中健夫)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「川島元次郎」の解説

川島元次郎 かわしま-もとじろう

1877-1922 明治-大正時代の歴史学者。
明治10年6月23日生まれ。京都府学務課長,京都市立第一商業校長をへて長崎高商(現長崎大)教授となる。大正11年12月10日死去。46歳。京都帝大卒。著作に「朱印船貿易史」。

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