京都は日本人にとっての永遠の首都、こころの故郷といわれている。しかしその京都という称呼は、元来この地だけのものではなく、一般の普通名詞として用いられていたのである。「京」という文字をとっても、「都」という文字をとっても、首府や帝都とほぼ同じ意味内容しかもっていない。強いていえば、京は「天子の居城のある土地」の意味で羅城・条坊をもつ儀礼的なものが考えられ、都は「天子の常居のある聚落」という意味で宗廟などを伴った日常的なものが連想されるくらいである。従って延暦一三年(七九四)平安京が定まる以前にも、難波・藤原・平城・
それでは平安京以前の呼称は、何かといえば、
京都市は、人口一四六万一千(昭和五〇年国勢調査)をかぞえ、全国第五位の大都市である。大阪・神戸とともに、近畿地方はもとより、西日本全域の中核をなす京阪神大都市圏を形成している。千年の古都の遺産に、近代都市の様相が付加されるにつれて市域も拡張され、面積六一〇・六一平方キロ(昭和三四年以降)に達している。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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