…《源氏物語》の〈絵合〉では,《竹取物語絵巻》を彼が描き紀貫之が詞を書いたとされている。その子と思われる巨勢公忠(きんただ),公望(公茂)(きんもち)の兄弟は村上朝の宮廷で活躍し,〈公忠より先はかきたる絵生きたるもののごとし,公茂以下今の躰には成たるとなん〉(《古今著聞集》)とあるように,新旧の様式交替が行われ,さらに公望の孫にあたる巨勢広貴(ひろたか)は,藤原道長の全盛期,すなわち10世紀末から11世紀初めを代表する画家で,日本の絵画の古典的様式を完成したものと考えられている。12世紀半ばには信茂(のぶもち)と宗茂(むねもち)が宮廷絵所の主要な絵師として活躍している。…
※「巨勢公忠」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
乞巧奠〈公事十二ケ月絵巻〉〘 名詞 〙 陰暦七月七日の行事。乞巧は技工、芸能の上達を願う祭。もと中国の行事であるが、日本でも奈良時代以来、宮中の節会(せちえ)としてとり入れられ、在来の棚機津女(たなば...