天暦(読み)てんりゃく

精選版 日本国語大辞典 「天暦」の意味・読み・例文・類語

てんりゃく【天暦】

平安時代村上天皇の代の年号天慶(てんぎょう)一〇年(九四七)四月二二日に、前年の天皇即位により改元、天暦一一年(九五七)一〇月二七日に天徳元年となる。太政大臣藤原忠平

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「天暦」の意味・読み・例文・類語

てんりゃく【天暦】

平安中期、村上天皇の時の年号。947年4月22日~957年10月27日。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

日本の元号がわかる事典 「天暦」の解説

てんりゃく【天暦】

日本の元号(年号)。平安時代の947年から957年まで、村上(むらかみ)天皇の代の元号。前元号は天慶(てんきょう)。次元号は天徳(てんとく)。947年(天慶10)4月22日改元。村上天皇の即位にともない行われた(代始改元)。『論語(ろんご)』を出典とする命名。946年(天慶9)、朱雀(すざく)天皇の譲位をを受け、同母弟の村上天皇が即位した。引き続き、藤原忠平(ただひら)が関白太政大臣にとどまったが、村上天皇は摂政はおかず、親政を行った。しかし、一方で翌947年(天暦1)には忠平長男の藤原実頼(さねより)が左大臣、同次男の藤原師輔(もろすけ)が右大臣に就任し、藤原北家が太政官を独占して影響力を強めた。

出典 講談社日本の元号がわかる事典について 情報

改訂新版 世界大百科事典 「天暦」の意味・わかりやすい解説

天暦 (てんれき)
Tiān lì

中国で1852年から14年間,洪秀全太平天国の管轄地区で施行された暦法。1年を366日,1月を30日と31日とし,閏月を廃止して,朔望に関係なく各月のはじめに節気を,月のなかばに中気を置いた。干支紀年法によったが西暦と同じ曜日の配列を採用した。59年洪仁玕が太平新暦を作り,40年ごとに1月が28日よりなる幹年を置き,1年が平均365.25日となるように調整した。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android