差し隔つ(読み)サシヘダツ

デジタル大辞泉 「差し隔つ」の意味・読み・例文・類語

さし‐へだ・つ【差し隔つ】

[動タ下二]隔てる。間を仕切る。
几帳きちゃう―・ててうちふす所に」〈かげろふ・中〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「差し隔つ」の意味・読み・例文・類語

さし‐へだ・つ【差隔】

  1. 〘 他動詞 タ行下二段活用 〙 ( 「さし」は接頭語 )
  2. へだてる。さえぎる。間をしきる。
    1. [初出の実例]「短き几帳を、仏の御方にさしへだてて」(出典:源氏物語(1001‐14頃)総角)
  3. 疎遠にする。
    1. [初出の実例]「そむきそむきにさしへたてて、こと人よりは人聞きはづかしかるべき事をなむ、聞き侍る」(出典:夜の寝覚(1045‐68頃)二)

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