差交(読み)さしまじる

精選版 日本国語大辞典 「差交」の意味・読み・例文・類語

さし‐まじ・る【差交】

〘自ラ四〙 (「さし」は接頭語)
① まじる。まざり合う。
※夜の寝覚(1045‐68頃)三「いかに宣はんとすらん。いかに答へやらんとは、さしまじりつつおぼゆるにつけても」
② 人と交際する。仲間に加わる。
※枕(10C終)二九二「さすがに人にさしまじり、心などのあるを」

さし‐まじら・う ‥まじらふ【差交】

〘自ハ四〙 (「さし」は接頭語) 人々と交際する。人中へ出てつきあう。
※枕(10C終)二四「なほさりぬべからん人のむすめなどは、さしまじらはせ、世のありさまも見せならはさまほしう」

さし‐かわ・す ‥かはす【差交】

〘他サ五(四)〙 (「さし」は接頭語) 互いに入れちがいにする。交差させる。さしかう。
※高遠集(1011‐13頃)「さしかはしひとつ枝にとちぎりしはおなじみやまのねにやあるらむ」

さし‐か・う ‥かふ【差交】

〘他ハ下二〙 互いにさし入れる。交差させる。さしかわす。
出雲風土記(733)仁多「川上は 木の穂刺加布(さしカフ)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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