巻斗(読み)マキト

デジタル大辞泉 「巻斗」の意味・読み・例文・類語

まき‐と【巻斗】

肘木ひじきの上に用いる小さいます。上の肘木けたなどを一方向のみ支えるもの。

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精選版 日本国語大辞典 「巻斗」の意味・読み・例文・類語

まき‐と【巻斗】

  1. 〘 名詞 〙 肘木(ひじき)の上に用いる斗(ます)。上の肘木や桁などを支えるためにある。ますがた。
    1. 巻斗〈奈良県法隆寺〉
      巻斗〈奈良県法隆寺〉
    2. [初出の実例]「みろく堂うのさうへいのちうもんの事〈略〉 一まきとのかす 五百七十」(出典:金沢文庫古文書(室町)彌勒堂作事日数注文(七・五三八二))

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世界大百科事典(旧版)内の巻斗の言及

【建築組物】より

… 斗は位置と形に名がつけられる。柱上にあるものを大斗,肘木上のものを巻斗(まきと),隅(すみ)肘木上にあって下がねじれた曲面となるものを鬼斗(おにと)という。肘木のうち,桁を直接うけるものを実(さね)肘木,組物相互間をつなぐ長いものを通(とおし)肘木,十文字に組んだものを枠(わく)肘木,手先の斗上にのるものを秤(はかり)肘木という。…

※「巻斗」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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