市ノ小野村(読み)いちのおのむら

日本歴史地名大系 「市ノ小野村」の解説

市ノ小野村
いちのおのむら

[現在地名]宇部市大字小野おのの一部

厚狭あさ郡の北東端に位置する。東は上中郷かみなかごう中下郷なかしもごう(現吉敷郡小郡町)、北は真名まな(現美祢郡美東町)、西は上ノ小野かみのおの村、南は小野村と接する。村の東と南には標高二〇〇―四〇〇メートルの山が連なり、緩傾斜面に水田が広がる。東の周防国との境には国木くにき峠・羽根はね越・塩見しおみ峠などの峠道がある。萩藩領で舟木宰判に属する。

近世初期までは小野おの(鹿小野)と称される地の一部であった。

慶長一八年(一六一三)七月二三日付文書(「閥閲録」所収佐世大学家文書)によれば「厚東郡一小野村八百弐拾七石三斗余」とみえ、この地を毛利氏から佐世与三左衛門尉、同丹波守が拝領している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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