ワーキングホリデー(読み)わーきんぐほりでー(その他表記)working holiday

デジタル大辞泉 「ワーキングホリデー」の意味・読み・例文・類語

ワーキング‐ホリデー(working holiday)

特に青少年に対し、他国で働きながら休暇を楽しむのを認める制度通常、観光ビザでの労働は許されないが、青少年が他国の理解を深めることを目的として特別に許可するもの。ワーホリ
[補説]英連邦諸国の間で始まった制度だが、日本でも取り入れられ、2024年9月現在、30か国・地域との間で実施されている。

相手国・地域(括弧内は制度開始年)
オーストラリア(1980)、ニュージーランド(1985)、カナダ(1986)、韓国(1999)、フランス(2000)、ドイツ(2000)、英国(2001)、アイルランド(2007)、デンマーク(2007)、台湾(2009)、香港(2010)、ノルウェー(2013)、ポルトガル(2015)、ポーランド(2015)、スロバキア(2016)、オーストリア(2016)、ハンガリー(2017)、スペイン(2017)、アルゼンチン(2017)、チリ(2018)、アイスランド(2018)、チェコ(2018)、リトアニア(2019)、スウェーデン(2020)、エストニア(2020)、オランダ(2020)、ウルグアイ(2023)、フィンランド(2023)、ラトビア(2023)、ルクセンブルク(2024)

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精選版 日本国語大辞典 「ワーキングホリデー」の意味・読み・例文・類語

ワーキング‐ホリデー

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] working holiday ) 特に青少年に対して、他国で働きながら休暇を楽しむことを認める制度。通常、観光ビザでの労働は許されないが、青少年が他国の理解を深めることを目的に特別に許可するもの。日本では、現在オーストラリア、カナダ、韓国などとの間で実施。ワーホリ。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ワーキングホリデー」の意味・わかりやすい解説

ワーキング・ホリデー
わーきんぐほりでー
working holiday

二つの国・地域間の取り決めに基づき、おのおのの国・地域が、相手国・地域の青少年に対して、自国・地域で一定期間の休暇を過ごし、その間の滞在費を補うために就労することを相互に認める制度。ワーホリと略されることもある。通常の観光ビザでは訪問国での就労はいっさい認められないが、国際的に広い視野をもった若い人を育て、相互理解や友好を深めることを目的にする限りにおいて許可するという趣旨である。風俗営業などこの目的に反するとみなされる職種に従事することはできない。

 日本のワーキング・ホリデー制度は、1980年(昭和55)にオーストラリアとの間で初めて締結された。その後ニュージーランド(1985年)、カナダ(1986年)、韓国・フランス(1999年)、ドイツ(2000年)、イギリス(2001年)、アイルランド・デンマーク(2007年)、台湾(2009年)、香港(2010年)と締結し、2013年(平成25)2月のノルウェーで12か国・地域となった。ビザの有効期間は最長1年(イギリスのみ2年)だが、就労期間は、これとは別に6か月以内などと定められている。また、ビザの年間発給数に上限が設けられている国・地域(2013年時点で、カナダ6500人、韓国1万人、フランス1500人、イギリス1000人、アイルランド400人、台湾2000人、香港250人)、申請期間が決められている国・地域などがある。申請要件として、申請時の年齢が18歳以上30歳以下(韓国とアイルランドは25歳以下)であること、子供を同伴しないこと、滞在当初の生計を維持できる資金を所持することなどが定められている。日本でワーキング・ホリデービザの発給を受けるためには、国内にある相手国大使館または領事館に申請を行う。制度利用者数は、『平成19年版観光白書』の「ワーキング・ホリデー査証発給実績」(2006年・締約国7か国)によると、日本からオーストラリアへは1万0939人でオーストラリアから日本へは918人というように、韓国を除いて日本からの利用者のほうが多くなっている。

[編集部]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ワーキングホリデー」の意味・わかりやすい解説

ワーキングホリデー
working holiday

協定締結国の国民に対し,休暇の機会と,その間の滞在費用を補う程度の就労を認める査証(ビザ)を発給する制度。二国間の協定に基づき,国際的視野をもった青少年を育成し,両国間の相互理解と友好関係を促進することを目的とする。対象は日本国籍をもち日本に在住する 18歳から 30歳(一部の国は 25歳)までの男女で,有効期間は最長 1年。発給は生涯に一度かぎり,本人のみ。入国人数を制限する国もある。日本が協定を結ぶ国は,1980年に制度を開始したオーストラリアをはじめ,ニュージーランド,カナダ,大韓民国(韓国),フランス,ドイツ,イギリス,アイルランド,デンマークの 9ヵ国(2007年10月現在)。制度の支援機関は,厚生労働大臣認可の公益法人である日本ワーキング・ホリデー協会。

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留学用語集 「ワーキングホリデー」の解説

ワーキングホリデー(Working Holiday)

ワーキングホリデー(Working Holiday)とは、二国間の協定に基づいて、最長1年間 異なった文化の中で休暇を楽しみながら、その間の滞在資金を補うために 付随的に就労することを認める特別な制度。国際的視野をもった青少年育成や、国同士の相互理解、友好関係を促進することを目的としています。国によって詳細は異なるが、18歳からの30歳までに一度だけ利用できる。現在日本では以下の9カ国へ、ワーキングホリデー渡航が可狽ナある。オーストラリア、ニュージーランド、カナダ、韓国、フランス、ドイツ、イギリス、アイルランド、デンマーク。

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