市域は旧厚狭郡域で先土器・縄文遺跡の最も多い所で、東部の洪積世期の海岸段丘からなる西岐波の
古墳時代の遺跡として、円墳が市内でおよそ三〇ヵ所発見されており、厚東川中流域・
宇部市は「和名抄」にみえる厚狭郡九郷のうちどの郷に含まれるか明らかでない。駅家については、「延喜式」にみえる厚狭郡三駅のうち「阿潭駅」が市北部にあったことが推定されており、古代の山陽道が現
宇部の地名は、一二世紀初めに成立した源俊頼の私家集「散木奇歌集」に「むべといふとまり」とみえるのが早い。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報