市村羽左衛門・市村宇左衛門(読み)いちむらうざえもん

精選版 日本国語大辞典 の解説

いちむら‐うざえもん【市村羽左衛門・市村宇左衛門】

歌舞伎俳優。江戸市村座の座元の名。屋号橘屋。
[一] 初世。初世村山又三郎。市村座の前身村山座を創設。慶長一〇~承応元年(一六〇五‐五二
[二] 三世。市村座を創設。貞享三年(一六八六)没。
[三] 八世。七世の弟。和事、実事のほか、所作事を得意とした。宇左衛門を羽左衛門と改名。元祿一一~宝暦一二年(一六九八‐一七六二
[四] 九世。八世の子。豊後節の所作事の大成者。享保一〇~天明五年(一七二五‐八五
[五] 一二世。江戸末期の名優。和事、実事のほか、所作事を得意とした。文化九~嘉永四年(一八一二‐五一
[六] 一三世。五世尾上菊五郎の前名。弘化元~明治三六年(一八四四‐一九〇三
[七] 一五世。本名市村録太郎。二枚目役者として有名。当たり役は、切られ与三、勘平など。明治七~昭和二〇年(一八七四‐一九四五

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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