市来の七夕踊

デジタル大辞泉プラス 「市来の七夕踊」の解説

市来の七夕踊

鹿児島県いちき串木野市の大里地区に伝わる民俗芸能。毎年月遅れの七夕で披露される風流踊。「ツクイモン」と呼ばれる鹿・虎・牛・鶴の大きな張り子の動物が先導する大名行列、長刀踊、太鼓踊の列が集落に繰り出す。島津義弘の朝鮮戦役凱旋の祝賀行事が由来との説がある。太鼓と鉦(かね)を手に舞う本踊(太鼓踊)は虫追いの習俗に基づくともされる。1981年、国の重要無形民俗文化財に指定。

出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報

世界大百科事典(旧版)内の市来の七夕踊の言及

【七夕踊】より

…現在残っているもののうち島根県大原郡木次町の七夕踊は〈盆踊〉ともいい,《七夕踊》《山くづし》《関の五本松》の3曲からなる。鹿児島県日置郡市来(いちき)町の〈市来の七夕踊〉は,七夕に行われる風流(ふりゆう)で,鹿,虎,牛,鶴の大張子の作り物,琉球王行列,大名行列,薙刀(なぎなた)踊の行列物と,七夕踊の中心をなす太鼓踊からなる。大里地区の全青年が数百人参加する大がかりなものである。…

※「市来の七夕踊」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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