帰り立つ(読み)かえりたつ

精選版 日本国語大辞典 「帰り立つ」の意味・読み・例文・類語

かえり‐た・つかへり‥【帰立・還立】

  1. 〘 自動詞 タ行四段活用 〙
  2. 帰途につく。
    1. [初出の実例]「還立(かへりたち)路を来れば」(出典万葉集(8C後)一六・三七九一)
  3. 前にいた所に戻って行って立つ。
    1. [初出の実例]「猶滝つぼにかへりたてうたれけり」(出典:平家物語(13C前)五)
  4. 還立(かえりだち)をする。
    1. [初出の実例]「かへりたつ庭火の前のかなでこそあな面白といふべかりけれ〈藤原親隆〉」(出典:木工権頭為忠百首(1136頃)雑)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android