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庭火/庭燎 ニワビ

デジタル大辞泉の解説

にわ‐び〔には‐〕【庭火/庭×燎】

庭でたく火。特に、神事の庭にたくかがり火。また、宮中の御神楽(みかぐら)でたくかがり火。柴灯(さいとう)。 冬》
宮中の御神楽の一曲で、楽器の調子合わせに続いて行う一種の序曲。歌は採り物の葛(かずら)の歌。

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世界大百科事典 第2版の解説

にわび【庭火】

御神楽(みかぐら)の曲名。また神楽を奏するとき,場の清浄と照明のために庭上で焚くかがり火。〈庭燎〉とも書く。宮中の御神楽には,儀式が始まる前に,この庭火の前で神迎えの意義を担う作法があるが,そのとき《庭火》が演奏される。本方(もとかた)・末方(すえかた)の唱者が独唱する《庭火》の歌詞は〈深山(みやま)には 霰(あられ)降るらし 外山(とやま)なる〉で,本・末同歌詞。この歌の下の句〈柾(まさき)の葛 色つきにけり〉は歌わない。

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大辞林 第三版の解説

にわび【庭火】

庭でたく火。特に、宮中で神事が行われる際に庭でたかれる篝火かがりび。 「 -の煙のほそくのぼりたるに/枕草子 142

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世界大百科事典内の庭火/庭燎の言及

【御神楽】より

…これより古くから宮中で行われていた鎮魂祭,大嘗祭(だいじようさい)の清暑堂神宴,賀茂臨時祭の還立(かえりだち)の御神楽,平安遷都以前から皇居の地にあった神を祭る園韓神祭(そのからかみさい)等の先行儀礼が融合・整理されて,採物(とりもの),韓神,前張(さいばり),朝倉,其駒(そのこま)という〈内侍所の御神楽〉の基本形式が定まり,以来人長(にんぢよう)作法,神楽歌の曲目の増減等,時代による変遷はあったものの,皇室祭儀の最も重要なものとして,よく古式を伝えて今日にいたっている。 御神楽は夕刻から深夜にかけて,神前の庭に幕を張って楽人の座を設け,庭火を焚いて座を清め,これを明りとして行われる。奉仕の楽人は,明治以前までは,堂上,地下(じげ)ともに特定の家柄の者が当たったが,現在は宮内庁楽部の楽人がつとめる。…

※「庭火/庭燎」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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