常忠寺跡(読み)じようちゆうじあと

日本歴史地名大系 「常忠寺跡」の解説

常忠寺跡
じようちゆうじあと

[現在地名]大野町藤北

県道今市いまいち―大野線沿いの字常忠寺にあった。「豊後国志」によれば貞応二年(一二二三)に没した大友能直が葬られた寺とされ、そばに能直の墓があるという。また能直墓のそばにある石塔六、七基はみな戸次氏の墓であると記される。文政五年(一八二二)、筑後柳川藩の立花氏(戸次道雪の後裔)により大友能直の顕彰碑が建立された。また同所には豊薩合戦で討死した道雪の孫統常(諡は常忠寺殿節宗義円大居士)藤北ふじきたの大友能直の墓のそばに葬られた旨を記す碑も建立された(大野町史)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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