常葉庄(読み)ときわのしよう

日本歴史地名大系 「常葉庄」の解説

常葉庄
ときわのしよう

興福寺大乗院領荘園。三箇院家抄(内閣文庫蔵大乗院文書)に「十九常葉間田五反三丁七反内、千菊丸、火子丸知行分」とある。一方、応永六年(一三九九)の興福寺造営段米田数帳(春日神社文書)には「十市郡、大乗院方、常葉庄三町七段」とある。常葉庄の所在地はその荘号から現常盤ときわ町に比定され、面積は三町七段、うち間田が五段であったことがうかがえる。そのほか天文一五年(一五四六)の「若宮祭礼并十二大会以下所出料所、進官米庄々、十市郷諸庄注文」(京都大学蔵一乗院文書)には「常盤橘本進官入地八反、反別三斗宛、東カシハラ、又新賀進官入地八反」とあり、常盤には前記常葉庄のほか、興福寺寺務領進官庄である橘本たちばなもと庄・新賀しんが庄の田地も多少あった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

2022年度から実施されている高校の現行学習指導要領で必修となった科目。実社会や実生活で必要となる国語力の育成を狙いとし、「話す・聞く」「書く」「読む」の3領域で思考力や表現力を育てる。教科書作りの...

現代の国語の用語解説を読む