常陸国大田文(読み)ひたちのくにおおたぶみ

日本歴史地名大系 「常陸国大田文」の解説

常陸国大田文(弘安大田文と嘉元大田文)
ひたちのくにおおたぶみ

分類 経済

解説 鎌倉時代の常陸国内の荘園公領の田地面積を記載した文書。当時の課役徴収の基礎資料とするため、常陸国衙で作成されたと考えられる。弘安二年作成の常陸国作田惣勘文案(弘安大田文)と嘉元四年八月一〇日付の常陸国田文(嘉元大田文)の二通が写本で存在する。鎌倉時代の荘園・公領の面積比率、分布状況を知ることができる。弘安大田文は写本は石岡市の山本家蔵税所文書、活字本は「続群書類従」三三上と「茨城県史料」中世編I。嘉元大田文は写本が「安得虎子」「佐竹七冊」に収録されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android