普及版 字通 「幎」の読み・字形・画数・意味
幎
13画
[字訓] おおう・きれ
[説文解字]
[字形] 形声
声符は冥(めい)。冥の本音はベイ。幎はその入声音。〔説文〕七下に「幔(まん)なり」とあり、儀礼のとき、尊や鼎などの礼器の類を蓋うものをいう。また死葬のとき、その面を覆う幎冒(べきぼう)をいう。〔儀礼、士喪礼〕に「幎には緇(し)を用ふ」とあり、黒い布を用いる。
[訓義]
1. おおう、上にかけるきれ、大きなきれ。
2. 面をおおう、死者の面をおおう、幎冒。
[古辞書の訓]
〔字鏡集〕幎 マクナリ・スダレ・オホフ
[語系]
幎・・・myekは同声。それぞれ用いるところは異なるが、上から覆うことをいう。幎目の字に(べき)や(べき)を用いることもあり、通用することがある。
[熟語]
幎冒▶・幎目▶・幎歴▶
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報