幕を切る(読み)マクヲキル

精選版 日本国語大辞典 「幕を切る」の意味・読み・例文・類語

まく【幕】 を 切(き)

  1. 幕をあけて芝居を始める。転じて、物事の始まるきっかけをつくる。また、物事が始まる。
    1. [初出の実例]「まくをきってのはしがかり」(出典:評判記・役者大鑑(元祿八年版)(1695)二)
  2. 幕を閉じて芝居を終了する。転じて、物事をやめにする。終わりにする。打ち切る。
    1. [初出の実例]「与兵衛我身にいふも気の毒なれどどふぞあれを幕切てたもいのふ」(出典:歌舞伎・七月二八曙(1773)中)
  3. その場をとりつくろう。ごまかす。
    1. [初出の実例]「まくをきって留守をつかひ」(出典:黄表紙・竈将軍勘略之巻(1800))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む