幡桙嶋東庄(読み)はたほこしまひがしのしよう

日本歴史地名大系 「幡桙嶋東庄」の解説

幡桙嶋東庄
はたほこしまひがしのしよう

延暦二〇年(八〇一)の神宮寺伽藍縁起并資財帳(多度神社蔵)に「伊勢国桑名郡播桙嶋東庄墾田并田代」として「始自一条辰田里十二坪并廿五町 始自同条二土入里一坪并卅六町 始自三姫嶋里一坪至于廿坪并廿一町」とあり、また「合墾田并田代捌拾町肆段参佰肆拾歩大納言正三位藤原碓黒施入」と記す。多度神宮たどじんぐう寺領で藤原碓黒が施入した荘園であったことがわかる。桑名郡は木曾三川沿岸で、洪水などにより条里遺構はまったく残っていない。一条辰田里は、現在愛知県海部あま郡にある立田たつた村と思われ、また同資財帳にある七条二多治比辺里の南堺「小山」は現多度町小山おやまに比定される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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