日本大百科全書(ニッポニカ) 「年金業務監視委員会」の意味・わかりやすい解説
年金業務監視委員会
ねんきんぎょうむかんしいいんかい
年金業務の実施状況を第三者的な視点から調査・審議する総務省の組織。年金記録をめぐる、いわゆる消えた年金問題に対応して2010年(平成22)4月に委員長を含めた7名で発足し、設置期限の2014年3月末に解散した。役割は、「日本年金機構の業務の実施状況及びそれを監督する厚生労働省の年金業務の実施状況に対する評価・監視等に関する重要事項を調査審議すること」「上記の重要事項に関し、総務大臣に意見を述べること」で、4年間にわたり厚生労働省および日本年金機構が行う年金業務の実施状況について、独立した立場から多くの案件を審議し、改善要請を行った。解散の際に、外部機関による年金行政への厳しい監視の維持が必要との意見書を提出した。
[編集部]
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