ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「幼児結婚」の意味・わかりやすい解説 幼児結婚ようじけっこんchild marriage 童婚ともいう。幼女のうちに嫁入りが行われる慣行。インドのヒンドゥー教徒の幼児結婚はその代表的なもので,誕生まもない者から 10歳くらいまでの幼女が結婚して夫の家に移る。幼児期から夫の家の一員となることにより,その家の生活様式を学んで成長するので,強固な父系制をとるヒンドゥー教徒社会にとっては好都合であった。中国の童養せき (どうようせき) も幼児結婚の一例であるが,これはもっぱら経済的理由によるものである。ほかに古代ローマやビクトリア朝時代のイギリスでも,幼児結婚の例はみられる。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by