広世郷
ひろせごう
「和名抄」高山寺本は「広西」につくるが、訓は諸本とも「比呂世」とする。郷域は現岡山市に含まれる近世の北方・南方各村を中心とした地域に比定されている。推定郷域内には弥生前・中期と古墳時代前期の複合遺跡である南方遺跡、郡内最大の前方後円墳で全長約一五〇メートルの神宮寺山古墳(北方)がある。なお、徳治二年(一三〇七)二月二六日の地頭沙弥某下知状(金山寺文書)に金山寺の引声料田「弘西郷北方菅原里」がみえる。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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