最新 地学事典 「広域変成岩」の解説
こういきへんせいがん
広域変成岩
regional metamorphic rock
構造帯・造山帯において広域変成作用で形成された変成岩で,一般に数十km~1,000km以上連続して出現する。広域変成岩の分布する範囲を広域変成帯と呼ぶ。広域変成岩は原岩別では,泥質(pelitic)・石英長石質(quartzo-felds-pathic, 砂岩・珪長質火成岩)・石灰質(calcareous)・塩基性(basic, 苦鉄質火成岩)・超塩基性(ultrabasic, 蛇紋岩)に分類される。また,変成岩の構造や組織に基づいて,千枚岩・片岩(結晶片岩)・片麻岩に分類され,再結晶度はこの順で高くなる。低変成度帯から高度帯へこの順に配列することが多いが,構造帯の温度-圧力条件(変成相系列)によって異なり,高圧型変成帯には一部の角閃岩を除いて片麻岩はなく,低圧型変成帯には片麻岩や花崗岩質岩石と混合したミグマタイトが卓越する。広域変成岩は偏圧ないし剪断運動下において温度の増加を要因として形成されるので,変成鉱物の定向配列による片理面や線構造,プレッシャーシャドーや微褶曲,斑状変晶の回転などの対称ないし非対称構造が発達する。
執筆者:小松 正幸・端山 好和
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

