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千枚岩 せんまいがん phyllite

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

千枚岩
せんまいがん
phyllite

堆積岩起源の変成岩の一つ。細粒で片状の変成岩であって,再結晶作用の程度は粘板岩よりは進んでいるが,片岩には及ばない。多くの場合,泥質堆積岩起源の変成岩に対して用いる。片理面には緑泥石や白雲母が並んで独特の光沢がある。

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デジタル大辞泉の解説

せんまい‐がん【千枚岩】

変成岩の一。泥質岩起源の細粒で薄くはがれやすい岩石。石英絹雲母(きぬうんも)黒雲母緑泥石などが主成分。低温の広域変成作用でできたもので、変成の程度は粘板岩結晶片岩との中間。

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百科事典マイペディアの解説

千枚岩【せんまいがん】

広域変成作用における変成度のいちばん低い変成岩で,ごく軽微な再結晶は認められるが,変成作用の影響はおもに剥離(はくり)性の形成として現れ,岩石は薄くはげやすい。

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岩石学辞典の解説

千枚岩

粘土質岩の変成したもので,細粒の片状岩.スレートと片岩の中間に位置し,スレートに類似するが多少粗粒であり,雲母片岩よりも細粒である.細かい白雲母が形成されていることが千枚岩の特徴で,微細な結晶質の白雲母が平行配列することで葉状構造が形成され剥げやすく,絹糸状の光沢を持つ[Naumann : 1849].普通は白雲母(セリサイト),緑泥石などのフィロ珪酸塩鉱物が全体の50%以上である.他の主成分には石英がある.フランス語ではphylladeで,ギリシャ語のphyllonは葉の意味.日本語では小藤文次郎が磷石と訳し,燐の字の火偏を石偏にした漢字(磷)を当てたが,後に地質調査所において千枚岩とされた[鈴木 : 1888,歌代ほか : 1978].

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世界大百科事典 第2版の解説

せんまいがん【千枚岩 phyllite】

葉片状に割れやすい面(片理面)の発達した極細粒~微粒の変成度の低い変成岩の総称。ふつうは泥岩~細粒砂岩起源の広域変成岩を指すが,火山砕屑岩起源の低度変成岩にも用いる。片理面は層理面とほとんど平行な場合が多く,緑泥石や白雲母または黒鉛が平行に並んでいて割れやすく,光沢を示している。広域変成帯の低温部や一般の褶曲帯に広く見られる岩石である。【鳥海 光弘】

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大辞林 第三版の解説

せんまいがん【千枚岩】

変成岩の一。割れ目や片理が発達し、葉片状にはがれやすい。再結晶作用はあまり受けておらず、緑泥石や絹雲母などの細かい鱗片りんぺん状結晶が片理に沿ってわずかに生じている。粘板岩と結晶片岩との中間の岩石。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

千枚岩
せんまいがん
phyllite

粘板岩と結晶片岩との中間的な性質の変成岩。粘板岩に比べて片理(へんり)が強く、縞(しま)状構造もみられるが、結晶片岩よりは細粒で、構成鉱物は肉眼やルーペでは認められない。普通は泥質堆積(たいせき)岩を原岩とする黒色のものをいい、それは石英、長石、白雲母(しろうんも)、緑泥石、方解石、石墨などからなる。一方、凝灰岩のように細粒の火砕岩から導かれた、緑色で片理の強い岩石も千枚岩に数えられることがあり、それは石英、長石、緑泥石、方解石、くさび石などからなる。いずれの場合にも変成作用による再結晶は不完全で、もとの岩石に含まれていた粗粒な鉱物や粗い構造は、残留鉱物や残留構造として認められる。日本各地の中・古生層の一部や、三郡(さんぐん)変成岩、三波川(さんばがわ)変成岩のかなりの部分は千枚岩である。なお、粘板岩、千枚岩、片岩、結晶片岩などの用語法は厳密なものではなく、人によりまた国によっても互いに少しずつ相違している。[橋本光男]

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世界大百科事典内の千枚岩の言及

【結晶片岩】より

…例えば,変成岩の主成分鉱物が石英と白雲母であれば石英‐白雲母片岩と,また,変成岩の元来の化学組成上の性質を参考にして,例えば泥岩質の変成岩ならば泥質片岩pelitic schistというようによばれる。結晶の大きさが小さく片状組織もよく発達していない一群の変成岩は千枚岩とよばれ,さらに片状組織が弱いものは粘板岩(スレート)とよばれる。一方,変成度が高くなると,片状組織は弱いが結晶粒が大きく縞状組織をもつ片麻岩になる。…

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