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府中五山 ふちゅうござん

世界大百科事典 第2版の解説

ふちゅうござん【府中五山】

武田信虎が築いた躑躅崎(つつじがさき)館(甲府市)の周辺に散在する,臨済宗妙心寺派5ヵ寺の総称。信虎の子晴信は,臨済宗妙心寺派の僧岐秀元伯を師と仰いで出家し信玄と号したが,元伯のために長禅寺を開創した。妙心寺派の禅に帰依した信玄は,由緒ある4ヵ寺を城下に移転および復興して長禅寺と併せ府中五山と称し,5ヵ寺に特別な保護を加えるようになった(永禄年間)。4ヵ寺はもと五山派寺院であったが,この時信玄が妙心寺派に改めたのは,幕府の支配下にある五山派との関係を断つと共に,府中五山をして領内寺院の統制を意図したためと考えられる。

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