移転(読み)イテン

デジタル大辞泉 「移転」の意味・読み・例文・類語

い‐てん【移転】

[名](スル)
位置住所などを変えること。「事務所移転する」「移転通知」
法律で、権利主体一方から他方へ移ること。また、移すこと。「物権移転
[類語]家移り宿替え転地入居移る動く移動引っ越す転ずる転出転任転属移籍くら替え

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「移転」の意味・読み・例文・類語

い‐てん【移転】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 物事が、ある状態から他の状態へ移り変わること。また、他の状態へかえること。〔易林本節用集(1597)〕〔人物志〕
  3. 場所を移すこと。会社店舗などの住所を移すこと。〔書言字考節用集(1717)〕〔白居易‐庭松詩〕
  4. 権利を他に移すこと。
    1. [初出の実例]「寄進于影堂長日陁羅尼田者、尽未来際、更不移転」(出典高野山文書‐弘安八年(1285)正月一七日・法橋篋尊御影堂陀羅尼田寄進状)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の移転の言及

【居住・移転の自由】より

…居住地を決定し,またそれを変更する自由。封建時代には,居住・移転の自由は職業選択の自由と並んで厳しく制限されていたが,土地から分離された自由な労働力の形成という意味において,この居住・移転の自由は,資本主義社会存立の不可欠の前提条件として保障された。明治憲法22条も〈法律の留保〉のもとで居住・移転の自由を明文で保障しており,日本国憲法はこの自由を職業選択の自由と同一の条文(22条)で〈公共の福祉に反しない限り〉において保障している。…

【経常移転・資本移転】より

…ある経済主体から他の経済主体へ購買力が移動することのうち,(1)財・サービスおよび被雇用の労働の代価として購買力が移動する場合,および(2)金融請求権の移動の反対給付として購買力が移動する場合を除いた場合を移転という。移転は,関連する購買力の移動が経常勘定(生産勘定と処分勘定)にかかわるか,それとも蓄積勘定にかかわるかによって,それぞれ経常移転および資本移転という。…

※「移転」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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