庵原郷(読み)いはらごう

日本歴史地名大系 「庵原郷」の解説

庵原郷
いはらごう

戦国期にみえる郷名。天文二年(一五三三)一一月一五日に記された宝台院開山記(宝台院文書)に郷名がみえ、永正元年(一五〇四)頃当郷の江浄こうじよう寺が創建された。天文一八年八月一一日の駿府浅間社社役目録(村岡大夫文書)によると、青山放生会流鏑馬郷役として、高部たかべ御厨のうちのしも村・大内おおうち・庵原の各地が三年に一度交替で二貫一〇〇文負担しており、永禄元年(一五五八)八月一三日の今川氏真朱印状(静岡浅間神社文書)にも同様な記載がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android