由比(読み)ゆい

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

由比
ゆい

静岡県中部,静岡市東部の旧町域。駿河湾に面する。1889年町制。2008年静岡市清水区に編入。北部は庵原山地で,南東に傾斜して駿河湾に迫り,中心集落の由比は東海道に沿って細長く,江戸時代には東海道五十三次宿場町として発展。缶詰,かまぼこ削り節などの食品加工が行なわれる。山地は大部分がミカン園となり,沿岸は特産のサクラエビの本場として有名。由井正雪の生地。旧清水市との境に位置する薩埵峠はかつて難所として知られた景勝地。雄大な富士山の眺めで知られる浜石岳(707m)のハイキングコースがある。

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大辞林 第三版の解説

ゆい【由比】

静岡県中部、庵原いはら郡の町。近世、東海道の宿場町。ミカン栽培が盛ん。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

由比
ゆい

静岡県中部、庵原(いはら)郡にあった旧町名(由比町(ちょう))。現在は静岡市清水区東部の一地区。駿河(するが)湾北西岸に位置する。旧由比町は1889年(明治22)町制施行。2008年(平成20)静岡市へ編入。ほぼ中央を南流する由比川を境にして、東は蒲原(かんばら)丘陵、西は興津(おきつ)川山地に覆われ、急峻(きゅうしゅん)な崖(がけ)が駿河湾岸に迫り、平坦(へいたん)地は海岸線にわずかに存在するにすぎない。江戸時代、東海道五十三次の宿駅。「親知らず・子知らず」の難所薩(さった)峠は地域の西端。JR東海道本線、国道1号(富士由比バイパス)、東名高速道路が狭い海岸線と海岸埋立地を走り、山間部を東海道新幹線が通じ、東西交通の要地となる。南部の今宿(いましゅく)、寺尾付近一帯は地すべり地帯で、1962年(昭和37)地すべりで動いた山を切り取った土砂で海岸埋立地が造成され、同時に由比、西倉沢漁港が整備された。漁業は駿河湾特産のサクラエビとシラス漁が主で、農業はミカン、夏ミカン、ビワを栽培し、養鶏も盛ん。北端の浜石岳へのハイキングが親しまれ、豊積(とよづみ)神社の正月のお太鼓(たいこ)祭りは地域をあげてにぎわう。[川崎文昭]
『『由比町誌』(1961・由比町) ▽『由比町史』(1989・由比町)』

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精選版 日本国語大辞典の解説

ゆい ゆひ【由比】

静岡県中部の地名。薩埵(さった)峠東側のふもとにある。江戸時代、東海道五十三次蒲原と興津の間の宿場町として発達。駿河湾に臨み、桜海老、白子などが漁獲され、蜜柑、枇杷の栽培、食品加工業などが行なわれる。

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