弁む(読み)わきたむ

精選版 日本国語大辞典 「弁む」の意味・読み・例文・類語

わき‐た・む【弁・辨】

  1. 〘 他動詞 マ行下二段活用 〙
  2. ( 「分(わ)き矯(た)む」の意 ) 分明にする。区別する。わいたむ。
    1. [初出の実例]「密に避りて朝に参赴(まうて)まして親(みつか)ら罪無きことを辨(ワキタメ)(〈別訓〉わいため)て」(出典日本書紀(720)応神九年四月(熱田本訓))
  3. 弁償する。償う。
    1. [初出の実例]「興禅軒請に立候へば、不返辨候間、興禅軒わきだめ候程に」(出典:石山本願寺日記‐証如上人日記・天文五年(1536)一〇月一日)

わい‐た・む【弁・辨】

  1. 〘 他動詞 マ行下二段活用 〙 ( 「わきたむ」の変化した語。「わいだむ」とも ) 区別する。弁別する。理解する。
    1. [初出の実例]「密に避りて朝(みかと)に参赴(まうて)まして、親(みつか)ら罪無きを辨(ワイタメ)(〈別訓〉わきため)」(出典:日本書紀(720)応神九年四月(熱田本訓))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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