式部新田
しきぶしんでん
[現在地名]望月町布施
布施谷のほぼ中央。やや開けた辺りに位置し、東は矢島村(現浅科村矢島)及び四二ヵ村入会山、西は丘陵を越えて鹿曲川の谷に下る。寛永二年(一六二五)黒沢式部太夫が、小諸城主松平憲良(忠憲)の許可状を得て(松平忠憲老臣等連署状)、「入布施村荒地」を開いたもので、「三年ハ作リ取」「諸役之義は五年免許」「林之義は望次第ニ立置可申」とされた。
南西の丘陵に古墳群があり、その北方には布施氏の居城と伝える跡を残す。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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