引き局ぬ(読み)ヒキツボヌ

デジタル大辞泉 「引き局ぬ」の意味・読み・例文・類語

ひき‐つぼ・ぬ【引き局ぬ】

[動ナ下二]屏風びょうぶ几帳きちょうなどを引きめぐらして囲う。
「はかなく屏風几帳ばかりを―・ね」〈栄花・わかばえ〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「引き局ぬ」の意味・読み・例文・類語

ひき‐つぼ・ぬ【引局】

  1. 〘 他動詞 ナ行下二段活用 〙 周囲にめぐらして囲う。びょうぶや几帳(きちょう)などを立てて、すっぽりと囲む。また、その中にこもる。
    1. [初出の実例]「御屏風一よろひをひきつぼね」(出典:類従本紫式部日記(1010頃か)寛弘五年九月一〇日)

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