強物(読み)こわもの

精選版 日本国語大辞典 「強物」の意味・読み・例文・類語

こわ‐ものこは‥【強物・怖物】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 強いもの。したたかなもの。てごわいもの。また、恐ろしさを感じさせるもの。こちらをおびやかすもの。危険なもの。強敵。
    1. [初出の実例]「虚誕を申し上げば、勲功を捨てられて首を召さるべしと申す。『奇異のこはものな』と玉村におほせ候て」(出典:蒙古襲来絵詞(1293頃)上)
  3. こわいこと。恐ろしさを感じること。びくびくもの。
    1. [初出の実例]「今夜は何とやらんおそろしい心がいできた。たびかさなればかならずあらはるると申程にこは物では有が」(出典:虎明本狂言・瓜盗人(室町末‐近世初))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む