ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「弾力性アプローチ」の意味・わかりやすい解説 弾力性アプローチだんりょくせいアプローチelasticities approach 貿易収支の変化の分析方法の一つ。分析方法としては,ほかにもアブソープション・アプローチ,マネタリー・アプローチがあるが,弾力性アプローチは,特に交易条件が変化したときに,価格弾力性の概念を用いて輸出入への直接的な影響を分析し,貿易収支がどのように変化するかを調べるときに使われる。為替相場の変化による輸出入量の増減の度合いは,それぞれの価格弾力性に左右される。為替レートの変化によって期待された方向に貿易収支が変化する条件は,輸出数量と輸入数量の価格弾力性の和が1より大きいことで,これをマーシャル=ラーナーの条件という。逆に,この条件が満たされていれば為替相場は安定する,という議論がある。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by