彌蔵(読み)やぞう

精選版 日本国語大辞典 「彌蔵」の意味・読み・例文・類語

やぞうやザウ【彌蔵】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 着物の中で握りこぶしをつくり、その手を胸のあたりに置いて、着物を突き上げるようにしたさまを人名のように表わした語。
    1. [初出の実例]「仙吉が臀を端折って肩へ彌造(ヤザウ)を拵へ」(出典少年(1911)〈谷崎潤一郎〉)
  3. 転じて、にぎりこぶし。げんこつ。
    1. [初出の実例]「にぎりこぶしのやぞうでひたいぎはをこすらうとする」(出典:滑稽本・浮世床(1813‐23)初)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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