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浮世床 うきよどこ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

浮世床
うきよどこ

滑稽本。詳しくは『柳髪新話浮世床』。式亭三馬 (初編,二編) ,滝亭鯉丈 (三編) 作。3編8巻。初編文化 10 (1813) 年,二編同 11年刊。三編は三馬没後に鯉丈が受継いだもので文政6 (23) 年刊。前作『浮世風呂』と同趣向で,舞台を風呂から庶民の社交場であった床屋へ転じ,客とあるじとのやりとりを会話を主体に描いたもの。前作同様に,隠居,勇み肌の男,漢学指南の先生,息子株,上方の商人などの特色のある人物が登場する。ただ『浮世風呂』より場面,登場人物の変化が乏しく二番煎じの傾きがある。

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デジタル大辞泉の解説

うきよ‐どこ【浮世床】

近世、男の髪を結った店。髪結い床
[補説]書名別項。→浮世床

うきよどこ【浮世床】[書名]

江戸後期の滑稽本。2編5冊。式亭三馬著。文化10~11年(1813~14)刊。髪結い床に集まる江戸庶民の会話を通して、当時の生活を活写している。三馬死後の文政6年(1823)、滝亭鯉丈(りゅうていりじょう)が、続の3編3冊を発表。

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百科事典マイペディアの解説

浮世床【うきよどこ】

江戸後期の滑稽(こっけい)本。2編4冊。式亭三馬作。1813年―1814年刊。角書(つのがき)〈柳髪新話〉。髪結床を舞台に陽気な江戸市民の世間話を通して,市民生活の側面をあざやかに描き出した。
→関連項目浮世風呂

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デジタル大辞泉プラスの解説

浮世床

古典落語の演目のひとつ。上方種。初代柳家小せんによって東京に移された。六代目三遊亭圓生が得意とした。オチは考えオチ。主な登場人物は、床屋、客。

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世界大百科事典 第2版の解説

うきよどこ【浮世床】

滑稽本。式亭三馬作。歌川国直画。2編4冊。初編1813年(文化10),2編14年刊。内題は《柳髪(りゆうはつ)新話浮世床》。前作《浮世風呂》とともに三馬の滑稽本の代表作。《浮世風呂》の銭湯と同じく,江戸庶民の社交場であった髪結床を舞台に,そこに集まるさまざまな人物を,会話を中心に克明に描いて,江戸庶民の生態を明らかにした作品。態度・方法ともに《浮世風呂》とまったく同じで,笑いを確保するための趣向も同想同案が多いが,場面の転換をはかるために,髪結床の主人鬢五郎(びんごろう)を用意したことで,登場する人物に必然性が加わり,構成も緊密になっている。

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大辞林 第三版の解説

うきよどこ【浮世床】

江戸時代の男の髪結い床。床屋。
書名(別項参照)。

うきよどこ【浮世床】

滑稽本。三編。初・二編は式亭三馬、三編は滝亭鯉丈作。1813~23年刊。髪結床に出入りする人物の会話を通じて当時の江戸の生活・気風を滑稽に描いたもの。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

浮世床
うきよどこ

式亭三馬(しきていさんば)作の滑稽本(こっけいぼん)。2編5冊。1813、14年(文化10、11)刊。『柳髪新話(りゅうはつしんわ)浮世床』とも。先に刊行された『浮世風呂』の銭湯と同じく、江戸の庶民の社交場であった髪結床(かみゆいどこ)を舞台に、そこに集まる雑多な人物の生態を、会話を主として克明に描くことで、世相や庶民生活の実体を写した作品である。笑いを確保するための手法は『浮世風呂』とまったく同じであるが、この作品のほうが、登場する人物に小説的必然が加わり、構成も緊密である。『浮世風呂』とともに、三馬の滑稽本の代表作であり、徹底した平面描写であるが、精緻(せいち)細密な写実は、江戸の庶民文学の技術的達成を示している。なお3編は滝亭鯉丈(りゅうていりじょう)作で、1823年(文政6)に出版された。[神保五彌]
『神保五彌他校注『日本古典文学全集47 滑稽本他』(1971・小学館)』

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