形状記憶高分子(読み)ケイジョウキオクコウブンシ(その他表記)shape memory polymer

デジタル大辞泉 「形状記憶高分子」の意味・読み・例文・類語

けいじょうきおく‐こうぶんし〔ケイジヤウキオクカウブンシ〕【形状記憶高分子】

形状記憶樹脂

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「形状記憶高分子」の意味・わかりやすい解説

形状記憶高分子
けいじょうきおくこうぶんし
shape memory polymer

室温よりやや高めの所定温度以上に加熱すると変形が元に戻る性質を有する樹脂。形状記憶のメカニズムは,所定温度を境に柔らかさの変化する高分子鎖同士を互いに要所要所で結び付け (架橋点) ,変形による架橋点同士の位置関係の変化を内部応力として記憶し,温度を上げ樹脂が柔らかくなると,内部応力を消すために元の形状に回復することによる。架橋点として,超高分子量化による分子鎖同士の絡み合いを利用するもの,共重合により融点やガラス転移点の異なる成分を混在させるもの,成形後,加硫などにより化学的に結合するものなどがある。形状記憶合金と異なり,変形回復時に柔らかいため,バネと組み合わせたアクチュエータとしての応用は難しいが,自動車関連,メディカル用途,アパレル,日常雑貨,玩具など幅広い分野への応用が図られている。

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