彦坂流

山川 日本史小辞典 改訂新版 「彦坂流」の解説

彦坂流
ひこさかりゅう

近世初頭,代官頭彦坂元正(もとまさ)が実施した独自の検地や年貢徴収の仕法をいう。伊奈忠次伊奈流,大久保長安(ながやす)の石見流と並ぶ近世前期の地方(じかた)仕法の一つ。伊奈流・石見流に先行して年貢増徴策を実施しており,その徴租法は年貢率を一定とする伊奈流の定免的仕法に対し,豊凶差を反映した検見取(けみとり)制的仕法を特徴とした。また検地終了後に,地積・石盛(こくもり)・村高などを記載した検地目録を村方に発給している。

出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む