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石盛 こくもり

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

石盛
こくもり

斗代ともいう。江戸時代の石高制のもとで,検地によって決定された耕地屋敷地1反 (約 991m2) あたりの地種・等級に応じて査定された平均収穫量。立地条件や収穫の経験により,上田,中田,下田,下々田,上畑,中畑,下畑,下々畑,屋敷の地種・等級を定め,上田について坪刈という部分収穫により坪 (3.3m2) あたりの籾の収量を求め,その 300倍の2分の1を玄米の反当収量とし,たとえば上田の反収1石7斗ならば石盛1ッ7分,斗代 17と呼び,与えられた耕地の面積に乗じて石高を算定する。上田から中田へは石2分ずつ下げ,上畑を中田になぞらえ,屋敷を上畑と等しくするのが普通である。この手続で定められた石高は検地帳に登録されて年々不変であったから,毎年の年貢収納の際にはさらに検見 (→検見法 ) もしくは定免による免という租率を乗じて上納高を決定した。 1873年廃止。

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デジタル大辞泉の解説

こく‐もり【石盛】

太閤(たいこう)検地以降、検地によって耕地や屋敷を上・中・下・下々の四等級に分け、それぞれの等級に応じて公定された反当たりの標準収穫量。石高の算出や年貢賦課の基準ともなった。斗代(とだい)。

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百科事典マイペディアの解説

石盛【こくもり】

斗代(とだい)とも。太閤検地以来検地によって公定される土地生産力の石高換算基準。土地に石高を盛りつけるの意。田畑の質に応じて上・中・下・下々の等級をつけ,上田を数ヵ所坪刈して反当平均もみ収量を得,これを米に換算した量がたとえば1斗2升ならば上田12とし,以下通例二つ下がりで中田10,下田8と各等級の数字が決定される。
→関連項目京枡石高制地押太閤検地斗代分米村鑑大概帳

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世界大百科事典 第2版の解説

こくもり【石盛】

検地に際して田畑・屋敷地の公定収穫量(石高)を算出することをいうが,その反当り換算率すなわち斗代のことをもさす。石盛によって算定された石高に一定の率をかけて年貢・諸役が賦課されたので,石盛の高低は貢租量の多少に関係した。斗代の決定は,田畑の優劣によって上,中,下,下々などに位付けし,上田と見立てた場所2~3ヵ所で1坪(約3.3m2)ごとの坪刈りをし,もし坪当り平均籾1升(約1.8l)があれば1反(約991.7m2)で3石(約541.2l)あり,それを五分摺りすれば玄米1石5斗を得るから,1斗(約18l)の15倍ということで〈15の盛〉または〈1石5斗代〉といった。

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大辞林 第三版の解説

こくもり【石盛】

検地によって耕地・屋敷の反当たりの標準収穫量を米の量で定めること。田は普通、坪刈りによって四等級(上・中・下・下々)に分け、畑は田より低く、屋敷地は上畑と同じ程度にして石高の決定や年貢徴収の基準とした。斗代とだい

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

石盛
こくもり

検地によって公定された田畑屋敷の反(たん)当りの標準収穫率。斗代(とだい)ともいう。検地の際、田畑の良否により上・中・下・下々(げげ)に分け、上田を坪刈(つぼがり)して平均反当り収量を求め、それがかりに籾(もみ)3石なら五合摺(ずり)にして米1石5斗となり、それを1斗で除した商15が上田の石盛である。中田以下は1級ごとに上田より二つ下がり、上畑は下田と同じ、中畑以下も二つ下がりに石盛する。これが原則であるが、実際には若干変えられることもあった。石盛は1斗を1、1石を10とするもので、これを基準にして石高(こくだか)、年貢高が決められた。石盛の決定には、前述の坪刈のほかに、その地域の社会的富の大小や、政治的判断が加えられることも多かった。[宮川 満]

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世界大百科事典内の石盛の言及

【田畑成・畑田成】より

…逆に,畑地を田地に変えることを畑田成という。田畑成の場合,通常,上田は上畑の石盛(こくもり)に,中田,下田はそれぞれ中畑・下畑の石盛に直して石高を算定する。畑は田よりも石盛が低いから,当然もとの石高よりも減高になるが,この分は田畑成石盛違引として高内引(たかうちびき)に加えられ,年貢を免除された。…

【見付田】より

…〈みつけものの土地〉の意といわれる。通常の耕地は検地により等級と石盛(こくもり)が決定するが,石盛もつけられない劣悪な土地より少しは良い耕地のこと。等級の最低である下々より以下の石盛1斗,2斗と生産性の低い耕地で,水田を見付田,畑を見付畑という。…

※「石盛」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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