彼処な(読み)あそこな

精選版 日本国語大辞典 「彼処な」の意味・読み・例文・類語

あそこ‐な【彼処な】

  1. [ 1 ] 〘 連体詞 〙 ( 「あそこ(彼処)なる」の変化。「なる」は「にある」の意 ) 人や物を表わす語の上に付いて、それが話し手、聞き手両者から離れた場所に存することを示す。あそこにある。あそこの。
    1. [初出の実例]「破船のあそこな岸ここな林の中にあるを取出候事も易し」(出典:杜詩続翠抄(1439頃)一一)
  2. [ 2 ] 〘 感動詞 〙 意外なことに驚いたり、あきれたりしたときに発する語(日葡辞書(1603‐04))。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android