後の物(読み)あとのもの

精選版 日本国語大辞典 「後の物」の意味・読み・例文・類語

あと【後】 の 物(もの)

  1. あとざん(後産)
    1. [初出の実例]「『かれは男か女子か』と男に問ひける。後の物遅く、夜も更(ふけ)にければ、鬼子(おにご)とも知らで」(出典仮名草子仁勢物語(1639‐40頃)上)

のち【後】 の 物(もの)

  1. 後産(のちざん)。また、その際排出されるもの。胞衣(えな)
    1. [初出の実例]「とらの時ばかりに、いかいかとなく。おどろきて、女御さぐり給へば、のちの物たひらかなり」(出典:宇津保物語(970‐999頃)国譲下)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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