出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
仮名草子。作者不詳。上下二巻。1638年(寛永15)から1640年までの成立刊行。書名の「仁勢」(似せ)が示すように流布本『伊勢(いせ)物語』125段のことごとくを逐語的にもじったパロディーである。雅語を俗語に置き換えたり、古典の世界を当時の世相、風俗に絡ませたりするなど、卑俗化することによって滑稽(こっけい)をねらっている。近世古典享受の一面であり、近世人の知性と感覚、機知と諧謔(かいぎゃく)の精神を示したものといえる。広く読まれ、後続の擬物語の系譜に多大な影響を与えた。
[坂巻甲太]
『市古貞次・野間光辰編『鑑賞日本古典文学26 御伽草子・仮名草子』(1976・角川書店)』
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...
12/17 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
11/21 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新