精選版 日本国語大辞典 「仁勢物語」の意味・読み・例文・類語
にせものがたり【仁勢物語】
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仮名草子。作者不詳。上下二巻。1638年(寛永15)から1640年までの成立刊行。書名の「仁勢」(似せ)が示すように流布本『伊勢(いせ)物語』125段のことごとくを逐語的にもじったパロディーである。雅語を俗語に置き換えたり、古典の世界を当時の世相、風俗に絡ませたりするなど、卑俗化することによって滑稽(こっけい)をねらっている。近世古典享受の一面であり、近世人の知性と感覚、機知と諧謔(かいぎゃく)の精神を示したものといえる。広く読まれ、後続の擬物語の系譜に多大な影響を与えた。
[坂巻甲太]
『市古貞次・野間光辰編『鑑賞日本古典文学26 御伽草子・仮名草子』(1976・角川書店)』
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