後枕も知らず(読み)アトマクラモシラズ

デジタル大辞泉 「後枕も知らず」の意味・読み・例文・類語

後枕あとまくらら◦ず

物の前後がわからない。どうしてよいかわからない。後枕も覚えず。
頼基よりもと入道も病つきて、―◦ずまどひながら」〈増鏡・秋のみ山〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

関連語 実例 初出 母代

精選版 日本国語大辞典 「後枕も知らず」の意味・読み・例文・類語

あとまくら【後枕】 も =知(し)らず[=覚(おぼ)えず]

  1. ( 物事の前も後も判断できない意から ) どうしてよいかわからない。前後も知らず。
    1. [初出の実例]「母代(ははしろ)、責(せた)めに寄りたるに、隠したるを見つけて、あと枕もしらず泣き嘆きて」(出典狭衣物語(1069‐77頃か)三)

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